新規取り扱い希望のワインショップ、酒販店の皆様へ

現在、新規酒販店の受け入れをしておりません。ウェイティング リストを作成しています



私どものような無力な弱小ワイナリーに興味を持ってくださりありがとうございます。
小布施ワイナリーは大変小さなワイナリーでありまして、生産量も僅かです。
そのため、当方のワインを新規にお取り扱い希望酒販店様の皆様にはウェイティングリストを作成し
量的に余裕が出来てきましたら、ご連絡するような形にしております。

ご存じのようにワインは葡萄から出来ており、その葡萄は
植えた年に出来るモノではありません。少なくとも植えてから
数年の時間が必要です。そのため、清酒や焼酎、ビールのような
突如の生産拡大ができないモノであります。

また自分たちで真面目にワイン畑を作っているワイン業者は
「ワインブーム」と呼ばれる期間を大変嫌います。
ワイン葡萄はひとたび実がなり始めますと永遠に葡萄を収穫しワインにしないといけません。
ビール原料である麦や日本酒原料である米のように代替できるニーズ〔米ならば煎餅など、麦はそもそも輸入しないなど)があれば良いのですが
ワイン葡萄の場合は代替ニーズがありません。
また米や麦のように売り先が決まるまで保存、貯蔵ができれば良いのですが
ワイン葡萄は日持ちが全くききません。
現在のプチ国産ワインブームのような異常な流れはいずれ収束してくるものとおもいます。
そのときワインの売れゆきが悪くなり
ワインがあまり始めると地獄です。ワイナリーの中のタンクが一杯になってくるのに葡萄の収穫が始まり
ワインを仕込むタンクがなくなる、葡萄を捨てるかワインを捨てるか、ワイナリーを破産させるか
の選択しか残りません。ですので私たちは絶えずワイン不況の時のことを考えてワイン製造量を決めないと
いけません。ニーズがあるからワインを作るのではなく、ワイン畑を守るために製造量制限をしているのです。

その点をご理解いただきますと大変有り難く思います。

全国制覇を目指しているワイナリーではなく
品質やマジメ度を重視しているワイナリーですので
むやみに取り扱い酒販店、ワインショップを増やすつもりもありません。

しかしながら小布施ワイナリーは酒販店様と二人三脚で努力することで
さらなる品質向上を目指せると思っていますので、今後も酒販店の皆様と
近づきすぎることなく遠すぎることなくお付き合いできれば有り難く思っています。

私共のようなまだ未熟な者が生意気な口をたたくように聞こえるのではないかと私たち自身も
心苦しんでおります。

ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんが宜しくお願いいたします。