以下は2005年6月4日に起きた、雹(ひょう)害の時にお客様にご連絡した内容です。自然を相手にする私たちは絶えずこのようなリスクを背負っております。お客様に同情を求めているのではなく、「ワイン造りとは農業である」ということを理解して頂く目的で載せました。

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2005,2,1ヒョウ害後、励ましの言葉にたいする「御礼」

このたびの雹(ヒョウ)に対して全国のお客様からの暖かい励ましの言葉に私たちは救われました。ほんとうに ありがとうございました。また、私どものおつきあいしてくださっている(数少ない)ワインショップ、レストランの 皆様にも今後ご不自由をおかけするのですが、そのみなさんにも逆に「応援しているよ!」という励ましの言葉を 沢山いただきました。さらに、日本国内の私たちと志を同じくするワイナリーの方々より、(言葉では言い尽くせないほど魂のこもった)貴重な葡萄を快くおわけいただきましたことにもほんとうに感謝です。

そんなみなさんの優しさに振れるたびに涙がでました。私たちはみなさんと一緒にワインを造っているのだと 再確認しました。小布施ワイナリーが皆様からいただいたご恩は忘れることはありません。 私たちが皆さんに恩返しできる方法はただ一つです。それに向かって努力します!

2005,10,1雹害を越えた秋

前回のインフォメーションでお知らせしましたように、今年6月4日に小布施の自社ワイン農場に大半に 深刻な雹(ヒョウ)の害が襲いました。被害から3ヶ月以上過ぎた現在、農場は再び伸びてきた枝により 葉と枝は確保されました。ただ、実がないだけ、、、。
今回は長野県果樹試験場、マンズワインさんらによる雹害の先輩らに多くのことを教えていただきながら 秋を迎えました(なにせ、100年来降ったことのない害でしたので、全く対策がわかりませんでした)。 今回、行った対策としては「ジャングル作戦」でした。本来、実るべき実がすべてヒョウにより落とされてしまった ので葡萄の木はその有り余った力の発散先を造ってあげねばなりません。また、来年以降の栄養を確保 するためにバランスよく、枝を伸ばし放題にしてあげました。そのため、病気の発生に細心の注意をはらいました。 小布施の農場を今年の夏、訪ねてこられたお客様は一見荒れた畑に見えたので驚かれたでしょう。 また、二番果と呼ばれるものを敢えて秋まで慣らせたままにして、木のバランスをとりました。 同業者にも勘違いされるのですが「弱っている木になんで2番果をつけるなんてつおかしい」といわれましたが これは理論と経験に基づいて行っている方法です。 いくらさまざまなケアをしても来年以降に影響はでてしまうのですが、それでも最小限に食い止める努力をしている 現在の小布施の農場です。 最もヒョウひどかった中心円(半径500メートル内)から辛うじて逃れた第3農場、いちごシャルドネ農場の被害は最小限に食い止められました

 

2005,7,1雹害直後のお知らせ

過去の歴史を紐解いてもこのような被害はおきたことのない何百年に一度の惨事ひょう害によりワイナリーの農場に大きな被害が出ました。 さる6月4日夜10時ごろ、高山村小布施町須坂市の広範囲にわたり雹(ひょう)が降りました。粒の大きさは パチンコ玉大であったのですがその降る時間が長かったため被害が大きくなってしました。それにより私どもの 農場も被害が出ております。被害のお知らせ方法にも「買い控え」など風評被害の心配をおそれて躊躇すること もあったのですが、勇気をだしてお知らせすることにいたしました。 雹の害により今年だけでなく来年も収穫量に影響が出てきますが私たちは挫けることなく今年も来年もワイン農場の 手入れを怠らず行って参ります。辛くとも外国の安い原料に手を出さず、国産原料100%使用の伝統も守り続けます。

オーナーのお客様にはプレゼントワインの引き渡し日の変更やプレゼントワインの変更などがございます。下記 をご参照ください。みなさまのご協力をお願いいたします。 自然の恩恵によりワインを作っている私たちには、誰を責めることのできない天災であります。これも一つの運命 と位置づけ、2005年より「小布施ワイナリー ルネッサンス」を展開してまいります。 新生小布施をご期待くだ さい。「ワインの樹」オーナー会員のプレゼント交換日変更、プレゼントワインの変更のお願いまことに申し訳ございませんが、今年の11月からのプレゼント交換ワインの受け渡しを変更し、来年の 7月引き渡しに変更をお願いいたします。 また、プレゼント交換ワインに関しましては、Domaine ワイン以外のSogga pere et filsシリーズの2500 円から4000円クラスワインへの変更をお願いいたします。現在、仲間のワイナリーより良質なワイン 葡萄を分けて頂けることになっています。ですので決して品質を落とすことなく逆にDomaineワイン以上 のワインを提供できるよう努力してまいります。皆様のご協力をお願いいたします。

ドメイヌソガラベル(自社農場産100%ワイン)の量は今後少ないことは予想されますが、ソガペール エフィス(日本の優良農家のぶどうと自社葡萄のブレンドワイン)はドメイヌワインの代わりに今まで より多く製造して参ります。年間のワイン生産量を落とすことなく、できるだけ危険の少ない経営を行 うためにも皆様のソガペールエフィス シリーズのご愛顧をよろしくお願い申し上げます