「減産するのなら公表せず、黙ってやるのが日本男児というもの」とクレームを頂くことがあります。その通りだとおもいます。しかし恰好悪く、垢抜けない我々だからこそ今の世の中に伝えられる「もの」があるんじゃないかなとおもっています。

★「後退無き現状維持」から「日本ワインブームの今こそ手綱を締め減産」へ 2013年6月10日
5月、新聞にてフェラーリ社のモンテゼロモ会長が「超高級スポーツカーのフェラーリは売れすぎてはダメ。販売数を
抑制する」という記事がでていました。世に中には変人が私以外にもいるなぁと思いながら読んでいました。

予てから計画していた懸案事項をこの秋から実行に移します。
小布施ワイナリーは2013年の秋の収穫からワインの製造量を少しずつ減産させていく予定です。「空前の日本ワインブーム
最中に売らなきゃ損だよ」とか「売れるときに売らないなんてどうにかしている」とかとか言われてしまうと思いますが
覚悟の上です。今回のチャレンジは「売れないから減産する」ではなく「日本ワインブームな今こそ減産する」です
(日本ワインにブームなど有ってはならないのですが、、、、)。
「需要が多いから増産する」ではなく、ブームだからこそ手綱を締めて自らの足下を見つめ直したいと思っています。
といっても自社農場を閉園する訳ではなく、また近所の仲間のワインを減らすわけではなく「小布施ワイナリーの名刺
代わりワイン」と呼んでいる2012年ヴィンテージをもって小布施ルージュ、小布施ブランを終売し2013年以降は製造
致しません。減産することにより丁寧なワイン造りを心がけワインの品質を高めていきます。

 

能動的減産宣言の結果=ワインの生産量が前年比40%弱減少 2014年 2月3日  

「売れる今だから品質重視で減産」と前回のインフォメーションで減産宣言をしたら想像以上に減産になってしまいました。
ワインショップや酒販店さまに「会社経営は大丈夫?」と言われますがスタッフ一丸になり筋肉質なワイナリー目指して努力
しています。ですのでなんとかします!そんなこともあり、今後販売するワインも40%減るわけですからいままで以上に大切に
販売し、ずーっと応援いただいている皆様にワインが届かないことがないような努力をしていきます。

対策1) 旅行誌の掲載もお断りする。
このところ、ほとんどのメディアの取材関係をお断りしていましたが、旅行誌に関しては特になにも考えずに載せていただ
いていました。「いちげんさまお断り」とまではするつもりはありませんが、新規顧客開拓ではなく「大切な皆様に私たちの造った
ワインが行き届くようにしたい」、そして「皆様にゆっくりワイナリーでワインを試飲していただき
たい」とおもい、静かな(閑散な?)ワイナリー環境を維持するため旅行誌の掲載も遠慮することにしました。

対策2) ワイナリーショップでのティスティング(試飲)機能充実
小布施ワイナリーのワインは色々策を講じても結局少量生産の宿命で売り切れが出る事がよく有ります。
「小布施ワイナリーのショップに来たけどお目当てのワインが売り切れでなにも楽しめず帰ってきた」とならないよう
売り切れの一部の商品でも「ティスティンググラスで試飲」ができるようにしていきたいです。ゆったり座って試飲できるスペースも
充分確保しました。この冬以降一見、古い土蔵を再生したレストランのような雰囲気のショップになっていますが、お食事は出し
ません。試飲も窒素置換エノマティック ワインサーバー(8本立て 伊国製)でINAOのワイングラスのみの試飲となりました。

対策3) 40%減なら今までの倍ちかく、手をかけて葡萄やワインをつくれる
愚直に品質重視をつらぬくことがやはり一番大事。おごらず、現状に満足せず、半歩ずつかもしれませんが進歩し続ける小布施ワイナリー
を維持し続けます。